SAPと管理会計
管理会計は、会社の内外のプロセス上のムリ、ムダ、ムラの排除や時間短縮を図ることで
生産性の向上を目指すとともに、利益の予測や損益分岐点の管理など内部管理を目的とした
もので、「経営者のための会計」と言われている。
COというモジュールで実現しています。
ロジスティクス
「会社の基幹業務」と言われてなくてはならない機能です。
ロジスティクスの基幹業務
◆販売管理
仕入れ先から原材料や商品を仕入れる
◆生産管理
仕入れた原材料や機械設備、人員などを使用して製品を作る業務
◆在庫管理
仕入れた原材料や作った製品の在庫を管理する
◆販売管理
作った製品を得意先に販売する
SAPと内部統制
内部統制は経営者の思いを実現するために、経営管理に組み込んで実現します。
経営者、監査人が内部統制がうまく運用されているか確認します。
SAPでは統制機能を組み込んで実現できるほか、監査人などが確認するメニューを用意できます。
内部監査と監査人
内部統制に携わる監査人は、社員が社内の業務処理規定や法規定、金融商品取引法、会社法
システム監査・管理基準、情報セキュリティ監査・管理基準、ISMS要求事項などを遵守して
いるかをチェックしています。
監査人は以下の種類があります。
◆内部監査人
業務処理が規定通りに業務が遂行されているかチェック
◆会計監査人
会計処理が正しく行われているかチェック
◆システム監査人
IT統制が正しく行われているかチェック
◆ISMS審査員
ISMSの要求事項に沿って運用されているかチェック
◆情報セキュリティ監査人
情報セキュリティ監査、管理基準と照らし合わせて確認
SAPと環境構築
SAPを使用するにあたって、IT基盤を構築する必要があります。
SAPのプロジェクトでは、環境構築をBasis担当が行い、その中にパッケージや
DBをインストールしていく。
サイジング、パフォーマンスチューニング、ログの監視、データのバックアップなども行う
開発環境の構築
Basis担当は開発環境の構築を行います。
その中にパッケージやDBをインストールし、SAPコンサルタントがパラメータ設定を行い
移行担当者がマスターのセットアップを行います。
開発者はこの環境を使ってAdd-onの開発を行います。
モジュールによるカスタマイズ
各モジュールを使用するにあたって、事前にマスターの登録作業のほか、
パラメータの設定が必要。このパラメータ設定のことを「カスタマイズ」という。
モジュール共通のパラメータ
モジュール共通のパラメータは以下の通り。
①国コード
②国情報
③通貨コード
④数量単位
⑤タイムゾーン
⑥税コード
⑦税率など
組織構造の定義パラメータ
会社コードや会社情報、事業領域、管理領域、プラントなどが組織構造にあたる。
これらのパラメータを設定する前に組織構造の定義を行う必要がある。
全社で使用する共通コードとなるので、全社的視点で定義する必要がある。
モジュールごとのパラメータ
使用するモジュールについて個別にパラメータを設定します。
FI(財務会計)モジュールでは、以下のパラメータを設定します。
①会計年度バリアント(決算月など)
②事業領域別の財務諸表を作るかどうか?
③会計伝票タイプ
④会計伝票番号範囲
⑤消費税コードと税率